2025.03.05お知らせ
「目の前の人の向こうに、たくさんのお客様がいる」井久保社長のコミュニケーション力|「社長に聞く」シリーズ②
2代目社長・井久保大介にインタビューする社内企画「社長に聞く」第2弾。今回は、井久保社長の営業スタイル=コミュニケーションに焦点を当てています。
▶︎「社長に聞く」シリーズ①はコチラから

お客様の困りごとに着目する
ーー 社長が入社した当時、プリコムはどのような会社でしたか?
井久保:他の印刷会社の下請業務がほとんどだったね。材料費など経費はかからないけれど、加工賃はわずかだったから、それで稼ぐには相当な量をこなす必要があってね。このままじゃいけないと思ったよ。
これからは自社のお客様をつくって、直接仕事を受けよう。そう決めて、営業担当を増員したんだけれど思ったほど成果が上がらなくて…。よし!自分がやるぞ!と決めて、そこから私はひたすら営業に回ったんだ。
ーー どのようなやり方でお客様を探したのですか?

井久保:本屋で地図を買い、スーパーに行っては陳列商品の製造元をチェックして回ったんだよ。その製造元に直接車を走らせ、シール印刷の営業をして回る、の繰り返しだったね。
走行距離は5年間で25万km!県内くまなく営業した結果、今でも取引が続いているお客様とつながることができたんだ。
ーー (なんと地道な…!)社長は営業が得意なのですね。
井久保:得意とは思っていないけれど、人とコミュニケーションをとるのは好きだね。「うちでシールを作ってほしい」とか「お客様になってほしい」と思って人と付き合っているのではなく、「この人は何に困っているのだろう?」と考えながら話をしているね。そこが知りたいし、誰かの役に立ちたいと思っているだけ。何でも仕事につなげようとすると、そこが見えなくなってくるんだ。
目の前の人との「信頼」で目に見えない人とつながる
ーー でも、営業職なら目の前の人にお客様になってほしいと思うのは当然なことでは?
井久保:そうだね。私も入社当時はまさに目の前の人をお客様にすることに必死だったからね。でも、お客様は目の前にいる人だけじゃない。目の前にいる人の向こうに、たくさんのお客様がつながっているんだ。目の前の人と本気で向き合って、困っているなら知っている人やサービスを紹介する。そうしていると、目の前の人がお客様にならなくても、別の人を紹介してくれることがあるんだよ。そういう信頼を基にしたつながりを大切にしたいよね。

ーー 品質、信頼はまさにプリコムの生命線ですよね!
井久保:創業から40年。お客様との信頼で築き上げてきた年数や実績は他に負けないと自負しているし、我が社の宝だね。
経験や実績に基づいた品質が売りだからこそ、価格競争はしたくない。自社のサービスが本当に役立つならぜひ使っていただきたいし、「とにかく安いもの」を求められるなら弊社に強みはないので、もっと大きな企業に頼ってもらいたいと思うんだ。うちのような小さな会社が価格競争をしてしまったら、社員が疲弊してしまうだけだから。
ーー 改めて、プリコムの「強み」を言葉にすると?
井久保:品質・レスポンス・課題解決力。長年の実績と経験から培ってきたものを、社員のみんなの協力体制で実現できているんだよ。
ーー うれしいお言葉、ありがとうございます!では次回は、「社員に対する思い」を聞かせてください。
***次回「社長に聞く」シリーズ③へつづく***